アフガニスタンについて

「地上にはおいしいフルーツ、地下には素晴らしい鉱物資源」アフガニスタンは緑の多い農業国です。花もたくさん咲き、国花にもなっているチューリップは原産地です。面積は日本の約2倍弱ですが、植物の種類の数はヨーロッパ全域よりも多いと言われています。ザクロやメロンなどフルーツの種類も豊かで、ドライフルーツはアフガンの様々な行事に欠かせません。また、地下資源も豊富にあることが分かっています。中でも、ラピスラズリは質も良く、世界最大の産出量を誇ります。

アフガニスタンは、シルクロードを通じて多くの文化とつながり、東洋と西洋が交差する「文明の十字路」です。古くから多くの民族が行きかい、豊かな文化が育まれてきた観光資源の多いところですが、今は簡単に渡航のできない地域となっています。

アフガニスタンの手仕事

西からはギリシャのアレキサンダー大王が、東からはチンギス・ハーン率いるモンゴル帝国がやってきて、(時代は全然違いますが…)それぞれ統治されていたこともあるアフガニスタン。東西が合わさって豊かな文化が育まれています。クラフトエイドで紹介しているアイテムだけでも、「刺繍」「ビーズ刺繍」「ミラー刺繍」「レース編み」「手織りウール」「手織りシルク」「タッセル」「フエルト」とたくさんあります。

手織りのウールは、外で織ります。7,000m級の高い峰を持つヒンズークシ山脈があり、首都のカブールも高度の高い盆地にあります。夏は暑く、冬は寒さが厳しい大陸性の気候のため、クラフトエイドで作っているバッグも、冬にはオーダーすることができません。この厚みのある織は、ラグのように使います。ラグに上に載せるのはごちそうです。タッセルは飾りもの。部屋の中に下げるだけでなく、ラクダ、ロバなど大切なものに使われます。ミラー刺繍にしたり、女性が肩のあたりに付けたりするミラーは「魔を跳ね返す」魔除けの意味が込められています。

アフガニスタンの人の楽しみ

アフガニスタンと言えばテロや紛争のニュースばかりですが、そこに暮らす人たちはどんな生活をしているのでしょう。クラフトエイドの商品を一緒に作っている「シルクロード・バーミヤン・ハンディクラフト」代表の安井さんは、カブールに住んでいます。安井さんとは毎日のように、SNSを使って「新しいアイテムの縫い方はこれで良いか」「糸の色はこれ」など、会話をしています。写真もたくさん送られてきますし、直接話すこともあります。「今、マーケットに来てるんだけど…」と電話がかかってきて、仕事帰りのホームで話したこともありました。シャンティの現地スタッフも、時々SNSでライブ映像などを流して楽しんでいます。

アフガニスタンで人気のスポーツは、これまでクリケットやレスリングなどの格闘技が中心でしたが、最近はサッカーに夢中の少年も多く、女の子もバレーボールや卓球、テニスまでプレーするようになりました。家庭でも、インドやトルコの恋愛ホームドラマや歴史アクションなどに、老若男女みんな夢中のようです。とは言うものの、国内の治安が不安定なため、やはり経済も依然として厳しい状況にあります。マーケットでは、だんだんと安い材料しか売らないようになってきていると言います。クラフトの商品を作るためには、アクセサリーの金属パーツは日本から持ち込み、裏地や糸は隣国のパキスタンやトルコなどで購入しなければなりません。テロや誘拐が危険なため、買物もなるべく1回で済むように、「これで良いかしら?」とマーケットから直接電話がかかってくるのです。

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