第8回 クラフトエイド2022年カタログ配布中
〜アジアの手仕事の魅力/クラフトエイドのフェアトレード〜
クラフトエイドでは年に1回、商品カタログを発行しています。2022年度は、クラフトエイドの商品情報はもちろん、作り手のこと、生産者団体のこと、少数民族のことなど、クラフトエイドを知るための読み物として楽しんでいただけるカタログになっています。
『お買い物をすることで変えられる未来があります』
2019年に起こった新型コロナウイルス感染拡大の影響は、クラフトエイドの商品を作っているアジア各国の作り手にも大きな打撃を与えました。特に、山岳地域に暮らす少数民族の女性たちの中には、手刺繍をほどこした布や手織りで織られた布を、現地のお土産屋に買い取ってもらっている人も少なくありません。しかし、海外からの観光客が激減し、作っても売れないからと手仕事を辞めてしまう作り手が増えています。
クラフトエイドと一緒にもの作りを行っているタイの生産者団体TTC(Thai Tribal Crafts Fair Trade)でカレン族の手織り生地を作っているシポウさん。山の上にあるメーガピアン村での生活は、食べる物には困りませんが、子どもの教育費や医療費などにはお金が必要になります。シポウさんも、畑仕事の合間に手刺繍や手織りの布を作り、現地のお土産屋に買い取ってもらっていましたが、新型コロナウイルス感染拡大が始まってからお土産屋からの注文がなくなりました。また、相次ぐロックダウンの影響で輸出が難しくなり、畑で育てているマンゴーやリュウガンの価格が暴落し、収入は減って行ったそうです。
2021年、クラフトエイドではTTCとともに、シポウさんたちカレン族の手織り布を使った新商品の販売を開始しました。自然とともに暮らすカレン族の優しい温もりを感じる手織り布を活かした素敵なバッグです。
これまでの販売数は150個近くに上り、継続して4回の注文を行っています。
「TTCから注文が来ることはとても有難いです」とシポウさんは話しています。また、TTCからも「2021年を無事に乗り切ることができ、商品を購入してくださった皆さまに感謝しています。これからも、作り手とその家族や手仕事の技術を守るために頑張っていきます」と日本のお客様に向けてメッセージをもらいました。
『事業報告のようなカタログを作りたい』
2022年のカタログは、いつもクラフトエイドを購入し、愛用してくださっているお客様にとって、購入した商品が作り手の生活にどのような変化をもたらしたかを知って欲しいという想いから制作がスタートしました。各国の各生産者団体の作り手のストーリーやインタビュー記事を掲載しています。購入した商品には一つひとつストーリーがあります。そのストーリーも一緒に知っていただき、商品を使っていただけることを願っています。そして、お客様としても、作り手を支える支援者としてクラフトエイド事業を支えていただけますと幸いです。
クラフトエイドの2022年カタログは下記の2つの方法で見ることができます。
▽無料の紙カタログを申し込む
https://sva.or.jp/contact/contact-craftaid/
▽e-book(電子版)を見る
href="https://sva.or.jp/donate/craftcatalog2022/HTML5/pc.html#/page/1
紙カタログは数に限りがあり、また、発送までにお時間をいただく場合もございます。動作環境が整っているお客様につきましては、e-book(電子版)をご覧いただけますと幸いです。
どうぞこれからもクラフトエイドをよろしくお願いいたします。