シルクロード「文明の十字路」アフガニスタン
〜アジアの手仕事の魅力/クラフトエイドのフェアトレード〜
アフガニスタンは、海と接していない内陸国。パキスタン、イラン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、そして中国と国境を接しています。日本の10分の1程度しか雨が降らず、夏は灼熱、冬は極寒。厳しい自然の中で育まれた独特の価値観を培ってきました。ターバンにたくましい髭、鍛え上げられた肉体、風になびく民族衣装。「文明の十字路」として、ギリシャ文明、仏教、イスラム教など、さまざまな東西文明が衝突し、融合したアフガニスタンの魅力を紹介します。
平和への願いを込めて「ピースベア」
アフガニスタンには、様々な民族が暮らしています。最も多く暮らす民族は、パシュトゥン。また代表的民族であるタジク、ウズベク、トルクメン、その他、数多くの少数民族が暮らしています。アフガニスタンでは、女の子が7歳になると母親から刺繍や絨毯織りなどの手ほどきをうけ、生活の身の回り品に綺麗な刺繍を施し、娘が嫁に行く日のために準備を始めます。しかし、四半世紀にわたる戦争で、そうしたアフガニスタンの文化習慣が失われつつあります。何とかもう一度失われつつある文化習慣を取り戻そうと始めたのがピースベアプロジェクトです。各民族の民族衣装を誇らしげにまとい、アフガニスタンが平和になるのを願っています。
「パシュトゥン」
一般的にアフガニスタン人とはパシュトゥンをさすことが多く、アフガニスタン南部や東部パシュトゥニスタンと呼ばれる地域に多く住んでおり、アフガニスタンとパキスタンを分かつデュランド・ラインをまたいで生活しています。パシュトゥン語を話し、役人や国家の主要ポストに多くついていると言われています。男性は、ふさふさの髭と長いターバン、女性の民族衣装は鮮やかな色彩と細かな手刺繍、ビーズ刺繍が特徴です。
「タジク」
パシュトゥン人に次いで多く住む「タジク」。北部、北西部に多く住み、ペルシャ語系のダリ語を話しています。商業に携わる人が多く、男性はパコール帽をかぶっているのが特徴。女性はチュニックタイプのワンピースの下に幅広なズボンをはいています。
「ハザラ」
モンゴル系の民族で、チンギス・ハンの遠征時の部下の末裔とされています。ハザラはペルシャ語で「千の」を意味し、チンギス・ハンの部隊に由来するとされています。主にバーミヤンなど、中央山間部のハザラジャートと呼ばれるところに住んでおり、日本人と顔立ちが少し似ているのが特徴です。
アフガニスタンの民族衣装を着たピースベアはこちらから>>>>商品を見る
【注意】
アフガニスタンの情勢悪化により商品の入荷がストップしています。次の入荷は未定です。ご希望のお客様はお早めにお買い求めください。
遊び心満載!アフガニスタンの動物たちが手刺繍で描かれたアニマルポーチ
アフガニスタンの産業は、農業(80%)、工場(10%)、サービス業(10%)、農業人口が多く、紛争による政情不安や深刻な食糧不足の中でも、地方では牧歌的な風景が広がっています。小麦、果物(メロン、葡萄)等を主要作物。また、アフガニスタンの首都カブールの市街西部にはカブール動物園があり、週末には多くの家族連れで賑わっています。小さい動物園ですが、さまざまな動物たちがいて中でもライオンが一番人気。そんな人気のライオンや、ラクダ、ゾウ、トリの4種類の動物が手刺繍で描かれた丸型のポーチシリーズをご紹介します。
手刺繍アニマルポーチの詳細はこちらから>>>>商品を見る
魔除けグッズ!?「ミラー刺繍」と「タッセル」
民族衣装の装飾として用いられることが多い「ミラー刺繍」。小さくカットした鏡を刺繍で留めています。アフガニスタンをはじめ、インドやパキスタンでも目にするミラー刺繍は、砂漠地帯で衣装や小物に鏡を縫いつけることで、太陽から反射し遠くの者に自分の位置を知らせたり、また、鏡が「魔を跳ね返す」と魔除けとして用いられてきました。また、「タッセル」は飾り物として部屋の中に下げるだけではなく、ラクダやロバなどの大切なモノに付けたり、民族衣装の裾や袖などにも使われています。
タッセルミラーピアス/イヤリングの詳細はこちらから>>>>商品を見る
ミラーピアス/イヤリングの詳細はこちらから>>>>商品を見る
冬はお休み!手織りボーダーウールとバーミヤン遺跡
独特の色合いが美しい手織り布は、バーミヤン市内はずれの龍の谷と呼ばれる村で女性たちによって織られています。色とりどりの布のデザインは、何百、何千種類もあり織り手の個性が生かされます。手織り布は、地面に張られた15m〜20mの経糸を機織りの原理で織っていくため屋内での作業は難しく、布を織れる期間が雪の降らない春から秋に限定されています。また、バーミヤンは古くから交通の要所であり、イスラム教が伝わる前は仏教が栄えていました。玄奘三蔵法師の「大唐西域記」で記されている描写が有名で、2003年には「バーミヤン渓谷の文化的景観と考古遺跡群」として世界遺産に登録されました。しかし、タリバン政権に破壊され、東大仏、西大仏をはじめ8割近くの貴重な仏像や壁画が失われたと言われています。
手織りボーダーウールのトートバッグの詳細はこちらから>>>>商品を見る
バーミヤンモチーフのコースターの詳細はこちらから>>>>商品を見る
試行錯誤してうまれた商品たち。一点物のサンプル商品や販売終了商品を期間限定で販売します!
数々の商品を作ってくれるアフガニスタンの作り手さんたち。ピースベアシリーズも最初は綿を詰めすぎたり、大きさがバラバラだったり、顔が不細工になってしまったり....。たくさんの名作の中には、商品化されずに終わってしまった商品が眠っています。 そんな日の目を浴びなかった商品たちを今回は特別に販売します。アフガニスタンの商品の入荷の目途がたったらすぐに注文できるように、今から在庫を整理して準備するのが私たちクラフトエイドの役目。一点物のサンプル商品から、販売を終了している数点物の商品たちを大放出中。
アフガニスタン期間限定サンプル販売商品の一覧はこちらから>>>>商品を見る
写真で見るアフガニスタン
シャンティはアメリカ同時多発テロ事件後の2001年、アフガニスタンの空爆を機に、食料配布を中心とした緊急人道支援を開始、その後、2003年より、アフガニスタン国内に事務所を開設し、学校建設と図書館活動を中心とした教育文化支援活動を行っています。20年にわたり、アフガニスタンで活動を行ったシャンティが記録してきたアフガニスタンの貴重な写真たち。2000年初頭の避難民の帰還の様子や、日常の生活など、アフガニスタンに暮らす人びとを身近に感じていただければ幸いです。
アフガニスタン写真シリーズ<動物編>
アフガニスタン写真シリーズ<タッセル編>
アフガニスタン写真シリーズ<バーミヤン編>
アフガニスタン写真シリーズ<食事編>
アフガニスタンの料理は、ナン、ケバブ(羊や牛肉)、パラオ(炊き込みご飯)、カラヒ(卵と肉の料理)などにコマル(カレーのような煮込み)とチャイが付くのが一般的。トマト、玉ねぎ、にんじん、ジャガイモは欠かせない。