ラフ族について

ラフ族の名は「虎を狩る」という言葉に由来します。その勇ましい名前とは異なり、温和で「祈り」を大切にする民族です。「家族の健康」「富」「心配ごとがなくなるように」といった個人的な祈りだけでなく、「村の繁栄」「実りある労働」「村の動物たち」など身の周りのあらゆることに祈りを捧げます。ラフ族は多くの支族に分かれていて、衣装も習慣もバラバラですが、祈りはラフ族に共通する大切な習慣です。また、男女の役割がはっきりと分かれた山岳民族の人たちでは珍しく、薪や水を運ぶなど夫婦で家事を助け合う穏やかな場面がみられます。

手仕事と民族衣装

ラフ族の手仕事で他の民族にも有名なのは、山岳民族の人たちがよく使っているショルダーバッグの紐です。家の柱から腰のベルトに糸を張り、自分の体重を使って巧みに織られた幅広の紐は、しっかりとしたユニークなもの。多くはストライプ模様で、フリンジのようなフサフサが織り込まれているものもあります。

もう一つ際立っている手仕事が、重ね縫いとパッチワークです。細い布を合わせて模様を作り重ねていく技法はラフ族のどの支族にも見られ、リス族の重ね縫いのようにカラフルではありませんが、洗練された雰囲気が漂います。パッチワークには、模様ごとに名前と意味があり、最もポピュラーなモチーフに「犬の歯」や「目」があります。犬はラフ族にとって豊作をもたらすとされるとても大切なもの。新年にはまず犬に餌を与え感謝を示し、粗末に扱うと祖先を侮辱したことになって、村に出入りできなくなるそうです。

女性に優しい!?ラフ族の男性

男性が薪や水を運んで、女性の仕事を手伝う光景が見られるラフ族。他の山岳民族の人たちは、男女の役割がはっきりとしていて、互いに仕事を助け合うことは珍しいようですが、ラフ族は少し違い、こんな逸話があります。

「昔、ラフ族が中国の町に住んでいた時、近くの漢民族が何度も攻めてきていました。ある時、ラフ族の男性が皆遠くの畑へ行っている隙に、ラフ族の町を狙う中国人たちがやってきました。彼らは、商人を装って、持ってきた口琴で巧みに女性たちの気をひき、ラフ族の男性の武器であるクロスボー(ボーガン)の引き金を取り上げ、町を占拠したのです。 畑から戻ってきたラフ族の男性たちが戦おうと武器を手に取ると、引き金が外されていて使い物になりません。諦めた男性たちは、妻子を置いて町の外に逃げてしまったのです。 夜になって男性たちがバグパイプの音を使って話しかけると、女性たちは『中国人が大切にしてくれるから、あなたたちとこれからも暮らすべきか、悩んでいる』というのです。困ったラフ族の男性たちは、『これからは女性を大事にする』と約束しました。そこで女性たちは中国人を酔わせ、寝入った隙に皆で逃げ出し、ラフ族の男性とともに新しい国へ逃げていきました」ラフ族の男性は、この時の約束を今も守っていると聞きます。 逸話にも登場したバグパイプは、文字を持たないラフ族にとって、言葉を伝える重要なツールです。音で言葉を伝える彼らの技術には、驚かされるばかり。このバグパイプは、瓢箪や竹から作られ、お祭りや男女の求愛の場面で使われています。

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