コミュニティスペースうみねこ

女川町で活動を行う「コミュニティスペースうみねこ」

女川町は、宮城県牡鹿郡の太平洋沿岸に位置する町で、日本有数の漁港である女川漁港のほか、女川原子力発電所が立地することでも知られています。町域の三方を北上山地に囲まれ、総面積の83%が林野。北上山地と太平洋が交わるリアス式海岸は、天然の良港を作り、豊富な海の幸を届けてくれます。中でもサンマの水揚げ量は全国でも有数。「サンマの町」として全国に知られています。

3.11 東日本大震災

死者数574名、行方不明者253名(合計827名)
漁業の町として栄えた女川町は、東日本大震災が引き起こした大津波で一変してしまいました。

「必要な時に、必要なことを」

保育士をしていた後、学習塾を開いていた代表の八木さん。お母さんや子どもたちと関わることが多い仕事をされていました。震災直後、夜泣きケアや子ども用の炊き出しなど、ベテランママたちの経験を活かした子守活動をきっかけに、「コミュニティスペースうみねこ」を設立。活動は、高齢者の“居場所作り”として発展してきます。

「仕事があれば元気になれる、仲間がいれば笑顔になれる」

支援物資として届いた古着Tシャツを利用して始まった布草履作り。製作当初はなかなか履けるモノが作れなく、「草履なんて作ったことない」と苦労もあったそうです。そんな中、「私が亡くなればよかったのに..」布草履作りに参加する一人のお母さんが発した震災の傷跡が残る言葉。しかし、布草履を購入したお客様から届く「ありがとう」「素敵な草履ですね」という言葉に、お母さんが本当に嬉しそうな笑顔で元気になっていくのを目の当たりにしたと代表の八木さんはおっしゃっていました。

その後、津波で流された土地をゼロから開墾しイチジクや唐辛子の栽培をする農作業の活動をはじめ、女川の名産サンマをモチーフにした“サンマなたい焼き”、津波で唯一残った納屋を改修した作られた笑顔が集まる活動拠点“ゆめハウス”の建設など、精力的に活動を続けてきました。

「それぞれが出来ること、出来る人たちの力を活かして商品を作っていく」

高齢者の“居場所作り”からスタートした「コミュニティスペースうみねこ」。2018年からは若い世代にバトンタッチし、地元の若者の雇用促進を担っています。

今まで通り高齢者が出来る仕事、新しく若者が出来る仕事、高齢者と若者が一緒に出来る仕事。
「誰しもが働ける場を作る」を目指して活動を続ける「コミュニティスペースうみねこ」の商品たちをどうぞお楽しみください。

取扱い商品一覧